時々思い出したかのように、かつて北前船で栄えた町に行ってみる、というのを続けている。
10年くらい前の小樽で北前船を知り、その後、橋立や金石、こっちに引っ越してきてからは美川、伏木、新潟も行った。
かつては大層栄えて、でも今は夢の跡、みたいになっているのところがほとんど、というか全部そうなんだけど、大変興味深くて面白いです。
で、今回は福井県三国湊。
福井駅から小さなえちぜん鉄道に乗って三国駅に着き、まずは高台にある郷土資料館へ。
明治時代に豪商などの寄付で建てられた小学校校舎を模して作った資料館だそうです。
ざっと三国の歴史、文化や、
江戸から明治にかけてどんだけ栄えたか、
などの展示を見て、
展望台から町を見下ろす。
北陸の冬には珍しい天気のいい日だった。
静かな日曜日の午前中、
野球の練習をする小学生の声や、ボールがバットに当たる音まで聞こえてくる。
それから、国宝やら重文やらが多数ある滝谷寺へ。
地味にすごいお寺で、宝物館の収蔵品がよかった。
そして町中散策。
さっき資料館で見た祭の山車の収納庫があちこちにある。
大きすぎてうまく写真に収まらない。
森田銀行は、
かつては北前船で大稼ぎをした森田さんという人が明治になって作った銀行らしい。
九頭龍川に沿って町家が並び、
通り側には店や居住空間、その奥に倉庫があって、川からそのまま荷物を倉庫に運び込める仕組みになっていたらしいのは、さっき資料館で見ましたね。
過剰に観光開発されているわけでもなく、人も少なく、地味な普通の町、という感じった。
最後に三国神社に行って、
福井では珍しくない、うますぎる彫り物に感心し、
そろそろ日が沈みそうなので、
今回はここまで。
福井は地味で良い。