久しぶりの旅行だった。
私は先々月、福井の親戚の家に行った帰りに立ち寄ったけど、旦那にとっては2年ぶりの金沢で、この間、北陸新幹線が開通し、金沢駅前の地価も上がっているようだし、どんな活況を呈しているのか、視察旅行へ。
って、なんなんだ、お前たちは。
飲食店の人も、タクシーの運転手も、口を揃えて「人は増えたねぇ。」と言ってて、それはやぶさかではないような感じだったんだけど、あんまりガツガツしてはいないようで、それがいい感じだった。喫茶店のおばちゃんは、「新幹線ができてお客が増えたので、営業時間を短くした。」って言ってた。一瞬、意味わかんないじゃん。そのココロは「忙しくて疲れちゃうからね。」って。
観光地っぽいところはだいたい行ってしまったので、今回もひたすら町歩きだった。
写真も面白くないけど、一応、記録しておきます。
初日は、お昼に金沢について、以前も行った、エムザの裏のお寿司屋さんでお昼を食べて、その後、福光屋本店に行ってみた。東京にもあるし、通販でも買えるんだけど、どんなところから送られてくるのか見てみたかったし、毎日の食卓でお世話になっているので、表敬訪問、みたいな気持ち。
懐かしい感じのお店が並ぶ中で、ひときわおしゃれなお店。
でも、ビルはそれなりに古びていて、お店の上は全部(じゃないかもしれないけど、)福光屋のオフィスみたいだった。
お酒とか料理酒とか塩麹とか、東京でも買えるものを買って、あとはフラフラと普通の、でもちょっと懐かしい感じの住宅街を歩いて、
片町まで戻って、夕飯を食べて、終わり。
二日目は、海の方へ行った。
金沢駅からタクシーで10分くらいで、海の近くの市場へ。
近江市場よりずっと規模は小さいんだけど、海のすぐ脇なので、こっちの方が新鮮で安い、のかなー、と思ったんだけど、その日の夜に行ったお料理屋さんのご主人が言うには、近江市場の方が安いような気がするし、入ってくるルートも変わらないんじゃないか、ということだった。
ま、面白かったし、そんなことはどうでもいいんだけどね。
八目とはメバルのことらしい。
タラは、翌日、近江市場で買って、それは1,200円だった。やっぱ近江市場の方が安いのか?
カキ、美味しかったな。
カニは、今季はあまり量が上がらなかったらしい。
ロシアの密漁品が入らなくなったのが、ズワイにも影響してるらしいよ。
お昼はこの有名店でお寿司を。
この海の近くは醤油製造業が盛んらしいので、何軒か寄ってお買い物。
それからずーっと歩いて、銭屋五兵衛記念館へ。
この人は江戸時代に廻船業で儲けた豪商で、その時代、地域の繁栄に貢献していたらしい。
北前船で栄えた地域に興味がありまして、そのうち、それをテーマに日本海側を旅行してみたいと思っている。
その日も片町で美味しい魚介を食べて、お腹いっぱい。
夕飯を食べたお料理屋さんは、いつも近江町市場からお魚を仕入れるらしいんだけど、中央市場ってのがあって、そこは午前3時ごろからやってるけど、そんな時間に起きて行けないしねぇ、って、なんかユルくていいと思いませんか。そのくせめちゃくちゃ美味しいんだけど。
最終日は近江市場で買い物をした後、
西茶屋町の方へ。
新堅町の古道具屋でお皿買ったり、犀川沿いのフレンチでお昼食べて、ふらふら歩いていると、興味深い建物がいくつか。
この窓枠とかタイル使いは、おそらく遊郭だった建物だろうと推測するんですけど、案の定、この近くでお茶を飲んだこのお店は、
昔、遊郭だったんだって。
ちなみに、すぐ近くの西茶屋町は、一元さんお断りの格調高いお茶屋街だということ。
そのうち夕方になって、お茶したり、おしゃれな骨董屋などを覗いているうちに帰る時間になった。
あっという間の二泊三日だった。
新幹線ができて、金沢までの道のりは確かに格段に便利になった。
それなら、また、美味しいものを食べに行かなくちゃ。
観光客が格段に増えた、と皆さん言ってましたけど、東京に比べればまだまだのんびりしていて、予約なしで美味しいものが食べられるし、トイレも並ばないし、全然オッケーでしたよ。